医療事故・医療過誤・医療ミスについて弁護士に相談したい患者さん・ご家族さまへ。主に近畿圏(兵庫・大阪)で活動しています。
もしかして医療事故かも…?
一度、弁護士に相談して
みませんか。
これって裁判をしたら勝てますか?
この問いに答えるのは本当に難しいことです。
最近考えるのは「この問いが、いつなされるか」によっても大きく違う、ということです。
私は取り扱わなくなって久しいですが、例えば、貸金のようなある程度定型的な問題でしたら、ご相談時にひととおりの経過をお伺いした上で、お持ちいただいた証拠(契約書や入出金に関する記録等)を確認できれば、おおよその方向性について見当をつけることも可能だと思います(これはいけそうかな、というくらいですが)。
ただ、これが実際受任してみるといろいろな話が出てきて、そう簡単にはいかない場合があることも十分存じております。
一般民事の事件でも「必ず勝てる」事件はごくごく一部です。
医療事件の場合、最初のご相談の時には、ご相談者様は「自分(または家族)に何が起きたのか分からない」という状態でお越しになっています。
ですから、初回相談(1時間~1時間30分程度)でお話をうかがったとしても、やはり何が起きていたのかを正確につかむことは困難です。
そのような状態では、とても「これ訴訟したら勝てますか?」にお答えできるはずがありません。
私は、最初のご相談で「これ訴訟したら勝てますか?」と聞かれたら「このご相談だけでは分かりません」「でも〇〇や▲▲という調査をすることでそれを解明していくのが弁護士の調査です」と答えることこそが、担当弁護士の誠意だと考えています。
調査を受任して、診療録一式をお預かりして経過を精査し、医学文献や協力医のご意見を聞き、ひととおりの調査を終えた後なら、「裁判(訴訟)しても見通しが厳しい事件」については、その旨をご説明することができます。
でも「訴訟しても見通しが厳しい事件」以外の事件=「訴訟で勝てる事件」というわけではないので、この時点でも「裁判をしたら勝てますか?」にはっきりした回答はできません。
そういう意味で、裁判まで踏み切るのは「勝てるかどうかは断言できないけれど、裁判で争う価値がある」という時になるのだと思います。
交渉、また訴訟になると、こちら側と相手方の主張(言い分)が互いに出され、その言い分がそれぞれ証拠によって立証されているかどうかを見比べてゆくことにできます。最近は、交渉の申し入れに対しては「応じられない」という回答だったとしても、たいてい理由も添えられていますので、相手方の言い分もある程度分かります。(昔はご返事も電話一本で「応じられません!(ブツッ、ツーツーツー)」みたいなことも多かったですが。)
ただ、交渉に入っても、また訴訟でも最初のうちは、双方の主張も根拠(証拠)も全ては揃いませんので、見通しはあまり分かりません。
訴訟になり、互いに準備書面を出し合ってやり取りが進むと、だんだん見えてきます。証拠調べ(尋問)が終わった時点で、見通しがつく場合もありますが、証拠調べが終わっても、五分五分という場合もあります。
判決前に、和解の期日が入り、和解の話し合いの中で、裁判所の心証が分かる場合もあります。(和解の話もない時は、判決文を見るまで分かりません。)
結局、医療事件の場合、
負ける見込みが高い、ということは、調査終了段階である程度分かるが、 勝てる見込みは最後まで分からない、
というのが、正直な感想です。
…登録してまだ日の浅いころ、当地の医療過誤患者側代理人の超ベテランの先生と似たような話をしたことがありましたが、その先生も全く同じことをおっしゃっていたなあ、と今さら懐かしく思い出しました。
(2022.2.19 追記)
初回ご相談は、リモート(ZOOM)の方式でも承ります。
お一人やご家族だけで悩んでいると、ぐるぐると同じところを堂々巡りになってしまうことが多いと思います。勇気を出して、相談してみませんか。
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