神戸で医療事故・医療過誤(患者側)を中心に活動しています

弁護士 小野郁美

くすのき法律事務所(兵庫県弁護士会所属)

〒650-0015 神戸市中央区多聞通3丁目2番9号甲南スカイビル710号室

医療事故かもしれない…?
そんな時、お電話下さい。

078-371-5617

医療過誤を取り扱っている、
信頼できる弁護士って、
どこにいるんだろう…?

 私は、弁護士登録した時(2000年4月)から、一貫して医療事件(医療事故・医療過誤)に力を入れてきました。一般事件も担当しておりますが、現在は、仕事のかなりの部分が医療事件です。

ある時、神戸の私のところに、二つ府県をまたいだところから、相談に来られた方がいました。「どうして私のところにいらしたのですか?」と尋ねたら、こうお話しして下さったのです。

「問題が起きてから、インターネットで情報を集めました。弁護士事務所のホームページも、それこそ、しらみつぶしにたくさん見ました。でも「医療事件」の記載があっても、たくさんある取り扱い分野の一つとして書かれているだけでした。私は、医療事故に特に力を入れて取り組んでいる先生を知りたかったのですが、分かりませんでした。ネットで見つけた先生何人かに法律相談も受けたのですが、今ひとつ納得いく説明を受けられなくて…。その後情報を集めて、先生にたどり着いたんです。」

 このようなお話しを伺って、私は心底、申し訳なく思いました。

 この経験から、私は、医療事故・医療過誤を中心に取り扱っている弁護士として、積極的な(また、具体的な)情報発信が必要であることを痛感して、このホームページを作りました。

患者さんとご家族には「5つの願い」があります

  • 原状回復「大切な家族を返してほしい」「元の体に戻してほしい」
  • 真相究明「どうしてこうなったのか本当のことを知りたい」
  • 反省謝罪「悪い点があったなら反省して謝って欲しい」
  • 再発防止「二度と同じような目にあう人がないようにしてほしい」
  • 損害賠償「償いをしてほしい」

 弁護士は、法律的な側面の解決をサポートする者として、相手方に対して損害賠償を求める際にその代理人となる、というのが主な活動です。

 しかし、医療事故に遭われた方の願いは、お金=損害賠償だけではありません。

 私は、この5つの願いをいつも念頭に置き、丹念な事実調査によってできる限りの真実を明らかにした上、医療機関にミスがあるなら責任追及とともに、交渉の中で反省謝罪と再発防止を求めることで、今後の医療安全につながるような活動ができれば、と考えています。

        ※「患者側弁護士のための実践医療過誤訴訟」加藤良夫・増田聖子著 日本評論社200443

私が医療事故・医療過誤事件に取り組むようになった理由

私の父は、地方中核病院に勤める内科医でした。当時はいわば24時間オンコール(常に待機した状態)で、私が大学生になるころまで、父が家にいてくつろいでいる姿をほとんど見たことがありませんでした。とにかく家にいないのです。夜になっても全然帰ってこず、朝方一瞬帰宅して、食事を取ってまた病院へ行ったり、夜から明け方にかけて二度三度と呼び出されて、そのつど病院へ行くことも日常的でした。日曜の朝も必ず入院患者さんの様子を見に行っているのでやっぱりいません。年末年始も関係ありません。出かけるといってもすぐに連絡のつく床屋か銭湯だけ。父の服は、いつも全て重ねたまま脱いであって、病院から連絡が来ると、一瞬のうちにそれに袖を通し、2分くらいで身支度をして出て行くのです。本当に昔話ですが、父は生活のほとんどを患者さんのために捧げていた、と言ってもよいかもしれません。

 そんな家庭で育ちましたので、日々の診療に携わっている現場の医師がどれほどに骨身を削って、患者さんのために、また、よき医療を提供するために尽くしているのか、ということを強く感じ取っていました。そして、医療という営みの奥深さ、素晴らしさ、またその限界についても常々考えておりました。

 私も医師を目指そうかとも思ったのですが、権利があっても守られない人たちを法の力で守ろうとする姿にあこがれ、弁護士を志すことにしました。そのうちに、父を見て育った私は、「よき医療」を追求するということに法律家の立場から関われないか、と思ったのです。

 

 人にも、組織にも、失敗はつきものです。

 問題は、その失敗をどうするか、ということです。

 一番いけないのは、それを隠蔽することでしょう。

 逆に大切なのは、失敗の内容を明らかにして、何がいけなかったのかを考え、改めるところは改め、二度と同じことが起きないようにする、ということだと思います。このフィードバックの営みを通じて、失敗を糧に、よりよい姿に近づいてゆけるのだと思います。そして、このフィードバックの営みこそが、失敗により失われた尊き生命や身体に対するあがないだと思うのです。

 この切り口から、私は「よき医療」を追求するために、医療事件(医療事故・医療過誤)の患者側代理人を積極的に引き受けよう、という思いを持って弁護士になり、今に至ります。

 今も、医療事件に取り組めば取り組むほど、なおさらに医療に対する敬意(それは敬虔な気持ちとすら言えます)は深くなっていると思います。

 

 今後の医療安全のためにも、まず、何が起こったのか明らかにしたい。

 医療の限界も念頭において、慎重に検討したけれど、やはりどうしてもこの点についてミスがあると思うから、きちんと責任を取ってほしい。

 もっとよい医療を目指してほしいから、悪い点は改めて積極的に改善してほしい。

 そして、この営み全体を通じて、よりよい医療が実現してほしい。

 そんな気持ちで、日々仕事に向かっています。